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久留里


(2010年01月03日最終更新)

概要

名前の響きがとても素敵な久留里(くるり)。

千葉県は木更津辺りまではもう都会ですが、JR久留里線に乗っていくと、みるみる景色が変わってくるのがわかります。久留里線は単線で本数も少なく、何しろ東京駅から高速バスに乗った方が早い。

久留里という地名の由来には諸説ありますが、そのうちの一つが「阿久留里王(あくるおう)」という豪族の名前からとった、という説。どうやら阿久留王は実在した人物のようで、ヤマトタケルに滅ぼされて「鬼」にされたようです。君津市鹿野山が本拠地で、付近に「鬼塚」「鬼泪山」「血染川」といった地名が残っています。阿久留王の胴体を埋めた「阿久留王塚」、頭部を埋めた「お八つが塚」もあります。長野県安曇野の「魏石鬼八面大王」もそうですが、当時は頭部と胴体を切断して鎮魂したんですね。
こういった「鬼」がいた土地は、古くからの信仰が残っていることが多く、久留里神社は、非常に興味深い。日本の信仰の歴史とその魅力は、神仏混淆と神仏習合のダイナミズムにあると思います。明治政府による神仏分離令(+廃仏毀釈)によって、その跡はだいぶ消えてしまっているのですが、ときどき、その跡がまだ残っている場所があります。ここがそこ。

長野駅からの野沢温泉のような、遠すぎず近すぎずの絶妙の距離、しかも東京から普通乗車券で来れる。名水の評判と数多く残る井戸。ちょっとしたハイキングに最適な久留里城。阿久留里王という古代ロマン伝説。何よりもその名前の響き。などなど、観光地としての条件を備えた久留里ですが、唯一、それらを台無しにしてしまっているのが、城下町の家並みの通りに、国道を通してしまったこと。古い街並みは「旧道」になって、主要道路から少し外れる場合が多いのですが、ここは、びゅんびゅん車が通るので、雰囲気が台無し。一本外すだけで観光地としてのバリューが全く違っていたはずなのに。残念。




アクセス


木更津駅から久留里線で40分ぐらい。東京駅から高速バスで行った方が早いです。

写真


駅近くの「浮戸神社」。もとは不動明王だったのかな。
( 2009年12月 )

円覚寺にある土屋藩主の墓。
( 2009年12月 )

駅からちょっと歩くとこんな景色。
( 2009年12月 )

君津市には地下水が自噴する地質構造があり、この地方独特の「上総掘り」によって掘られた井戸が久留里周辺でも200本程度確認されていて、平成の名水100選にも選ばれています。駅周辺でもまだ現役の井戸をいくつも見かけることができます。
( 2009年12月 )

久留里城までの散策山道。軽いハイキングにちょうど良いです。
( 2009年12月 )

久留里城近くの神明神社。
( 2009年12月 )

狛犬、というか犬。
( 2009年12月 )

こっちは狛犬。
( 2009年12月 )

久留里神社。久留里神社の祭神は「妙見宮」。この神様はちょっとややこしいというか、日本の信仰習合の象徴みたいな神様なんですが、もとは妙見菩薩だったのが、明治政府の神仏分離令で「宮」になってます。妙見菩薩は北極星を神格化した神様で、亀にのった武人がもともとの姿のようです。亀=玄武神=北の魔除け=北極星、なのかな。
( 2009年12月 )

なんだろ、これ。
( 2009年12月 )

後ろからついてきちゃった?
( 2009年12月 )

陰陽思想が濃い。
( 2009年12月 )

本殿にある亀の甲羅。
( 2009年12月 )

亀、というか龍。
( 2009年12月 )

( 2009年12月 )

多分、雅楽で使われる面だとは思うんだけど。
( 2009年12月 )

いま見ると異様だけど、昔はこれが普通だったんじゃないかなーと思います。
( 2009年12月 )

( 2009年12月 )

上の写真と同じモチーフの石像が10体ぐらいあったんだけど、この三猿の上の神様は、不動明王じゃなくて、たぶん青面金剛。
( 2009年12月 )

久留里駅から歩くと20分ぐらい。妙長寺の観音様。
( 2009年12月 )

久留里駅から歩くと30分ぐらい。延長寺。
( 2009年12月 )

すごい探してやっと見つけた、延長寺の石棒。陽石です。延長寺は、「医王山延長寺」なのですが、撫でると子宝に恵まれるという言い伝えがあって、「医王山」の称号が与えられたとのこと。昔は性におおらかだったんですね。
( 2009年12月 )




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